音と光の間
家族の気配がやさしく交差する。
「音と光の間」が生む、
ずっと家に居たくなる暮らし。
A home where family moments gently overlap, creating a comfortable connection through the harmony of light and sound.
Thoughtfully designed spaces invite you to slow down, relax, and enjoy a life you never want to leave.
家族の気配がやさしく交差する。
「音と光の間」が生む、
ずっと家に居たくなる暮らし。
A home where family moments gently overlap, creating a comfortable connection through the harmony of light and sound. Thoughtfully designed spaces invite you to slow down, relax, and enjoy a life you never want to leave.
川のほとりに広がるこの地に、家族の暮らしをやさしく包む平屋が完成しました。ご実家の敷地内という限られた条件の中で、家族それぞれの「らしさ」が詰まった住まいを丁寧に紡ぎ上げた住宅です。外観は、ダークグレーの塗り壁で覆われた落ち着いたたたずまいです。余計な装飾を排した箱型のシルエットは、静けさをまとったように周囲に溶け込みながらも、斜めにカットされた玄関壁面がアクセントとなり、深みのある印象を残します。縦長のスリット窓が外壁に点在し、内部のプライバシーを守りながらも適切に採光と換気を確保しています。夜になると室内の温かな灯りがスリット窓から漏れ出し、昼間とはまた異なる豊かな表情を見せます。
建築家コメント
ご実家の敷地内に建つ、限られたスペースを活かした平屋の住まい。周囲との距離が近い環境の中で、勾配天井と高窓から光を取り込み、開放感のあるLDKを計画しました。「音と光の間」をテーマに、バイオリンを奏でるご主人のためのステージをLDKと一体化。家族が集う場所と趣味を楽しむ場所が自然につながり、キッチンに立つ奥様からも家族の気配を感じられる空間としています。
時間の移ろいとともに変化する光、響き渡る音色、家族それぞれの時間がゆるやかに重なる。外との距離が限られた環境だからこそ生まれた、家族らしさに寄り添う住まいです。
光を横から取り込むのではなく、上から招き入れる
この住まいが建つのは、既存の住まいと倉庫・ガレージが存在する敷地の一角です。境界線ぎりぎりまで建物を配置する必要があり、南面も隣地に近接しているため、側面の窓から外の眺望を確保したり、カーテンを開けて暮らしたりすることがなかなか難しい環境でした。そのような制約の中で建築家が選んだ答えは、「光を横から取り込むのではなく、上から招き入れる」という発想の転換でした。
昼と夜で変わる外観、静けさの中に宿る豊かさ
玄関を入ると、まず目に入るのは広々としたシューズクローゼットです。モルタル調の土間仕上げと可動棚を組み合わせたシンプルな造りで、家族の靴や外出グッズをたっぷりと収納できます。斜めにカットされた壁の向こうに外の光が見え、訪れる人に独特の奥行き感を与えます。
ハイサイドから差し込む光が、LDKを豊かな空間へと変える
玄関を入ると、まず目に入るのは広々としたシューズクローゼットです。モルタル調の土間仕上げと可動棚を組み合わせたシンプルな造りで、家族の靴や外出グッズをたっぷりと収納できます。斜めにカットされた壁の向こうに外の光が見え、訪れる人に独特の奥行き感を与えます。
LDKへと進むと、その空間の広がりに思わず足が止まります。勾配屋根がゆるやかに立ち上がり、そこにあるハイサイドライトが空間全体を包み込むように光を届けています。天井の高い部分に設けられた横長のハイサイドライトからは、時間の移ろいとともに光の表情が変化し、まるで森の中にいるような安らぎをもたらしてくれます。
床には明るいオーク材のフローリングが敷かれ、天井の白と相まって、清潔感のある開放的な空間が生まれています。LDK全体は約19.9畳という広さを確保しており、リビング・ダイニング・キッチンがゆるやかにつながりながらも、それぞれの場所に居場所が生まれるよう計画されています。
構造材として現しになった木の柱が1本、空間のアクセントとして立っています。無垢の木の温かみが、ダークグレーを基調としたキッチンや収納壁のクールなトーンと対比をなし、空間全体に奥行きと温もりを生み出しています。
リビングからはテラスへとつながる大開口のサッシが設けられており、室内に居ながらも外の気配を感じられます。普段はカーテンを開けにくい環境にありながら、この開口部からは庭の緑が視界に飛び込んでくる、貴重な外部との接点となっています。
料理をしながら家族全員を見渡せる、こだわりのキッチン
LDKの中心に位置するキッチンは、お料理好きな奥様のために丁寧に設計されたこだわりの空間です。アイランド型のカウンターを採用し、ダイニングテーブル側に向かって大きく開かれているため、料理をしながらダイニングで過ごす家族の様子を自然に見渡すことができます。
キッチンの背面には、グレーのタイル調パネルを貼った大きな壁面収納が設けられています。木天板のカウンターと可動棚が組み合わさり、料理道具や食器、お気に入りの雑貨などを整然と並べられます。黒のレンジフードとグレーのキャビネットが落ち着いた存在感を放ち、インテリア全体の引き締め役を担っています。
音楽と光が交わるステージが、この家の中心にある
この住まいには「ステージ」と呼ばれる特別な場所があります。キッチンのすぐそばに設けられた、床が1200mm高くなったスペースです。バイオリンが趣味のご主人の練習スペースとして計画されたこの場所は、お子様のスタディースペースや読書コーナーとしても活用できる、家族みんなにとっての「居場所」となっています。
この住まいのコンセプトは「音と光の間」。境界線いっぱいに建てられたことで、側面の窓から外の眺望を楽しんだり、カーテンを開けて生活したりすることが難しい環境にあります。だからこそ建築家は、勾配天井からの採光という手法を選び、光を上から室内へと招き入れました。時間の流れとともに変化する光の表情が、LDK全体に時間のリズムをもたらしています。
勾配天井が生む開放感と、暮らしを彩るインテリアの調和
LDKは約19.9畳の広さを誇り、リビング・ダイニング・キッチンがひとつながりの空間として計画されています。床に敷かれたオーク材のフローリングが空間全体を温かく包み、グレーを基調としたキッチンキャビネットや背面の収納壁が、凛としたモダンなアクセントを加えています。
キッチンはアイランド型を採用しています。コンクリート調のグレーのキャビネットに、白いワークトップを組み合わせた仕様で、黒いレンジフードが空間を引き締めています。背面の壁面収納は木天板のカウンターと可動棚で構成され、料理道具や食器のほか、お気に入りの雑貨や植物を飾るディスプレイスペースとしても機能します。キッチンに立つと、ダイニングテーブルとステージが見渡せる位置関係になっており、家族全員の様子を自然に確認しながら料理ができます。
LDKからステージのある空間を見渡すと、高さの変わる天井がゆるやかに立ち上がっていく様子が一望できます。天井の高い部分に設けられたハイサイドライトは、直射日光を避けながら柔らかな光を室内に届けます。朝の光、昼の光、夕暮れ時の光、それぞれが異なる表情を見せ、同じ空間にいながら時間の流れを豊かに感じさせてくれます。
プライベートゾーンも、機能と居心地を両立
主寝室は、ウォークインクローゼットと隣接した使いやすい配置です。WICはハンガーパイプと棚板を組み合わせた充実した収納で、夫婦の衣類をすっきりと整理できます。寝室に面した縦長の窓からは外光が差し込み、プライバシーを確保しながらも明るい空間を実現しています。
子供室は2部屋が設けられており、将来の間仕切りに対応できる柔軟な設計となっています。現在はオープンな空間としてつながっており、広々と使うことができます。壁面にはニッチ状の収納が造り付けられ、子どもたちの本や小物をすっきりと収めることができます。縦長のスリット窓が上部に設けられており、外の光を室内に取り込みながらも、周囲からの視線を遮る工夫がなされています。
洗面脱衣室は、グレーのタイル床と白い壁が清潔感のある空間です。造り付けの洗面カウンターには存在感のあるグレーのボウルが設置され、三面鏡の収納キャビネットが実用的に機能します。洗面室からランドリースペース、浴室へと一直線につながる動線は、毎日の家事をスムーズにこなせるよう設計されています。
家族の気配がやさしく交差する住まい
外とのつながりが難しい環境だからこそ、光と音の広がりを生み出す勾配天井のLDKの空間で、家族の気配がやさしく交差する、ずっと家に居たくなるような住まい。与えられた制約の中から最大限の豊かさを引き出した、ご家族の「らしさ」が詰まった住まいです。




